不動産投資家ストーリー

モテない俺がついに投資用マンション購入して大家さんデビュー!

モテない男がモテるには!? 第5話

良介の助言で、俺は門前仲町のワンルームマンションを買うことにした。

 

不動産会社の営業ウーマンには、買付証明を出した。
翌日には、仮審査のための資料を不動産会社に送った。

 

金融機関の仮審査は順調に進んだ。
大手企業のサラリーマンであることがプラスに働いた様だ。

 

会社にはあまり愛情を感じて無かったが、
融資審査がスムーズに通った時はありがたみを感じた。

 

1週間後には仮審査通過!
その間に、不動産会社の調整のおかげで、売主は私への売却で固まった。

 

仮審査を通過したら、不動産の売買契約だ。

 

売買契約は、スムーズに進んだ。
予め契約書の内容を営業ウーマンに聞いておいた。
したがって、契約当日はただ聞いているだけで大丈夫だった。

 

売買契約自体は、1時間で終了。

 

契約締結後、売主は今回売るワンルームマンションについての話をしてくれた。

 

バブルの頃、世間は投資ブームに沸き起こっていた。
富裕層もサラリーマンも、株や不動産を買っていた。

 

売主も、時代の流れに乗ってどんどん不動産を増やしていっていた。
だが、最初の物件は、この門前仲町のワンルームマンションだった。

 

売主の不動産投資の人生は、この門前仲町のワンルームマンションから始まったのだ。

 

今回売却するにあたり、
売主は不動産投資の初心者に買ってもらいたかったそうだ。

 

売主は、このワンルームマンションがきっかけで、不動産投資が上手く行った。
したがって、次に不動産の世界に踏み込む人に、成功をつかみ取って欲しかったそうだ。

 

売主は、俺になぜ不動産投資を始めようとするのか聞いてきた。

 

俺は、一瞬答えに詰まってしまった。

 

『女性にモテたいから』なんて恥ずかしくて言えるはずがない。

 

だが、相手はバブル期から不動産投資をしてきた人物だ。
俺の嘘なんて一発で見破るだろう。

 

正直に『女性にモテたいから』と言った。
同僚が、ワンルームマンションを6部屋も持っていて、モテまくっているのが羨ましい、と言った。

 

笑われるのを覚悟で、思うことを全て言った。

 

売主は、俺の話を聞いたら大笑いした。
そして、静かな声で言った。

 

売主のおじいさん
『男は、欲が強ければ強いほど頑張る生き物だ。
いつまでも強い欲を持ち続けて、もっともっと大きくなれ。』

 

このじいさん、
もう齢85らしいが、
眼光は衰えてない。

 

俺は、売主にもっと頑張ることを誓った。

 


 

不動産売買契約を終えた後、2週間後には融資の契約を行った。
今回、不動産会社が提携している金融機関で融資を受けることになった。

 

購入予定のワンルームマンションは1400万円。
毎月のキャッシュフローを増やすため、頭金は200万円とした。
1200万円の融資を受けることになる。

 

俺は今まで借金したことがない。
だが、いきなり1000万円を超える借金を抱える予定になる。

 

だが、金額にビビる必要などない。
これは事業なんだ。
ワンルームマンション投資は、立派な事業である。

 

事業である以上、収入からローン返済ができれば問題ない。
キャッシュフローは、家賃収入からローン返済と管理費を引いても2万円ほど残る。

 

コツコツと俺がローンを返していく住宅とはわけが違う。
賃貸事業がきちんと回っていれば、ローン返済など問題ない。

 

そう考えると、借金へのプレッシャーが軽くなった。
要は、ちゃんと満室経営を続ければ良いだけだ。

 

金消契約も終え、あとは決済を・引渡を控えるのみ。

 

決済・引渡まであと1日となったとき。
俺は、門前仲町に来ていた

 

門前仲町は、入社当時たまに来ていた。
新入社員でお金が無かった俺は、良介ともよく飲みに来ていた。

 

丸の内や有楽町とは異なり、下町の雰囲気がある。
キラキラした店は無いが、リーズナブルな価格のお店が多い。

 

門前仲町周辺は、飲み以外でもたまに来ていた。

 

免許の更新センターで2数年に1度は来ている。
都内しては価格の安いゴルフの打ちっぱなし場も近くにある。

 

だが、まさか門前仲町のワンルームマンションのオーナーになるとは思ってもいなかった。人生、何が起こるか全く分からないものだ。

 

明日買う予定のワンルームマンションを一目見に行った。

 

駅から近く、キレイなエントランスだ。
築30年ほどとは思えないキレイさだ。

 

俺は明日、このワンルームマンションのオーナーになる。
このワンルームマンションが、俺の不動産伝説の1ページ目となる物件だ。

 

オーナーになると、退去とかリフォームとかすることになるだろう。
だが、しっかり経営することで、お金持ちになれるのだ。

 

ここまで来たら、
あとは頑張るのみ!

 


 

決済・引渡は、金融機関の個室ブースで行われた。

 

売主、
不動産会社の営業ウーマン、
金融機関担当者、
そして買主である俺。

 

決済・引渡は和やかなムードで行われた。

 

売主にお金が振り込まれるまで、
売主の不動産投資の話で盛り上がった。

 

前回の契約時には聞けなかったことも、この時は色々聞いてみた。
俺は、売主に売却理由を詳しく聞いてみた。

 

売主は、家族から『ちゃんと相続対策してから天国に旅立つように』って言われたらしい。
残された家族が相続税の支払いに困らない様に、ある程度現金化しようと思ったらしい。

 

とはいえ、売主おじいさんは物件を売ることが少し寂しいと言う。
大事に経営したワンルームマンションだ。
話の節々に、愛着があることが読み取れた。

 

売主おじいさんは、60歳の時に退職金を元に不動産投資を始めた。
それから必死に勉強して、地道に不動産を増やしてきたらしい。

 

ワンルームマンション中心だが、一棟モノも持っているらしい。
自分では当初想像してなかったくらい、規模が大きくなったという。

 

だが、どれも大金を投じて頑張って買い進めてきた不動産だ。
今回売る物件はワンルームマンションとはいえ、我が子同然の資産を手放すことになるのだから。

 

売主おじいさんは、不動産投資についての格言を話してくれた。
自らの30年の不動産投資を通して、感じていたことがあるという。

 

売主おじいさんの格言

不動産投資は、最初の1年2年では豊かになったという実感はあまりない。

5年経てば、少し余裕が出てくる。
知識と経験を元に規模が大きくなえり、手残りも増えてくる。
不動産投資をやっていて良かったと思えてくる。

10年経てば、はっきりと豊かさを認識できる。
順調に家賃は入って来て、人生の大きな波に乗れたと実感できる。
不動産投資をしてない場合と、全く違う人生になる。

 

俺はその言葉を聞いて体が熱くなった。
一人の不動産投資家が、今までの不動産投資で感じた全ての想いを凝縮したのだ。

 

最後に売主おじいさんは言っていた。

 

『初心者は、高額である不動産を買うのさえ、ドキドキするだろう。
だが、30年後には2億3億など、全く大したことないと思えるのだ。』

 

2億円か・・・。
今日の1400万のワンルームマンションの10倍以上だ。

 

だが、いつかは1億の一棟マンション買ってやる!

 


 

決済・引渡を終えて金融機関を出ると、
世の中が変わったように思えた。

 

俺は、ついにワンルームマンションのオーナーになった。

 

今までは、給料からの稼ぎだけだった。
だが、今日から副業の家賃収入が入ってくるのだ。

 

一人でダブルインカムとはこのことか。
さっそく、心にゆとりを感じた。

 

だが、これで満足してはいけない。

 

今後、退去があればリフォームや入居付けしなければ。
突発的な問題にも対応しなければ。

 

それに、今回買ったのはワンルームマンション1部屋だけだ。
まだ大きな収入が入ったとは言えない状況だ。

 

俺の理想は、まだまだ遠い。
良介みたいに、年収1500万円になるにはここで満足できない。

 

ここで、満足してお金を使って女遊びを始めると、これ以上の成長は無い。
気を引き締めて頑張っていこう。

 

とりあえず、無事引渡が終わったことを良介に報告しよう。
そして、これからどうすれば良いかもアドバイスもらおう。

 

あと、売主との会話できになることがあった。

 

売主は一棟モノを持ってると言っていたな。

 

確かに、規模を大きくするには一棟モノは魅力的だ。
1億円や2億円の大きなマンションを買いたい。

 

もちろん、金額的な不安はある。
だが、十分な経験を積んだら、いつかは挑戦したい。

 

そう考えると、良介は一等マンションとか買っても良そうだが。
良介は一棟モノを検討しているのかも聞いてみよう。

 

良介との会話内容

 

無事に決済・引渡が終わりました。
遂に、ワンルームマンションのオーナーとなりました。

大家さんデビューを果たしました。イエイ♪

 

 

おめでとう!
今日から、ついに家賃収入が入ってくるな。

これで金持ちへ一歩コマを進めたな。
何もやってない同世代より、確実に資産は増えていくぞ。

 

 

まだ年間家賃収入は100万円ほどだけどね。
良介の750万円なんて、はるか先だよ。

けど、良介のアドバイスのおかげだ。ありがとう。

 

 

入社以来の親友の成功のためだし、気にするな。
もちろん、これからも物件は増やすつもりだろ?

 

 

もちろん。
早めにあと1,2部屋は買いたいな。

ところで、聞きたいことがあるんだがいいか?

良介は、一棟モノは検討してないの?
ワンルームマンションの売主がさ、マンション一棟丸ごとも持ってるんだって。

 

 

あぁ・・・、一棟モノね。
実は、これから検討しようと思っている。

 

 

やっぱり!
良介ほどの不動明王なら、一棟マンションとか買えるだろうなと思ったんだ。
俺も、一棟モノ買ってみたいけどなぁ。

 

 

確かに一棟アパートや一棟マンションは魅力的だ。
だが、今のさとしが一棟アパートや一棟マンションを買うと大変だよ。

 

 

え!?なんで?
ワンルームマンションと同じ様に経営すれば良いんじゃないの?

 

 

ははは。
一棟モノとワンルームマンションは、同じ投資用不動産だが全く異なるよ。
価格や利回りだけで比べられないほど大きな差がある。

それに・・・。

 

 

それに?

 

 

微妙な一棟モノを買ってしまうと、破産へ一直線だよ。

 

 

破産へ一直線…。
それは、大変だな。

けど、良介も今までも一棟モノを意識したことはあるだろ?

 

 

俺がワンルームマンションを検討していた時、確かに一棟モノは意識した。
手っ取り早く資産を増やすには、一棟モノが効率が良い。

だが、リスクはワンルームマンションの非じゃない。

ワンルームマンションは都心にあるので、1~2ヶ月以内にはほぼ次の入居がきまる。

 

 

確かに、都心のワンルームマンションはすぐ決まるって皆行っているな。
次は決まりやすいのは強いね。

 

 

一方、微妙な一棟モノを買ってしまうと、毎月多額のキャッシュアウト状態にもなり得る。

そもそも一棟アパートや一棟マンションは、郊外や地方にあることが多いからだ。
そのため都心のワンルームマンションと異なり、空室は長期になることがある。

もし空室が増えてしまい、毎月数十万円もの持ち出しが発生すれば、とても耐えられない。

 

 

毎月数十万円の持ち出しなんて想像したくないな。

 

 

それに、ワンルームマンションと異なり建物全体の維持管理も必要だ。

雨漏り、躯体の腐食、水道管破裂などの突発的な対応が必要となれば、100万円単位で修繕費が必要となる。その他も、外壁塗装、シロアリなどの中長期的なメンテナンスも必要だ。

突発的な自体には、100万円とかすぐに支払って対応する必要がある。
そんな突発的出費が続いたら耐えられる?

 

 

いや、絶対耐えられない。

 

 

そうなんだ。
上手く経営できればいいが、上手くいかないときのリスクが大きすぎるんだ。

 

 

なるほど。
ハイリスク・ハイリターンってことね。

 

 

今度さ、一棟マンションを買って大失敗した人と会うんだ。
もしよかったら、さとしも一緒に会いに行く?

 

 

行く!
失敗談、ぜひ聞いてみたい!

 

 

<<戻る   第6話へ>>



-不動産投資家ストーリー

© 2020 サラリーマン卒業大作戦!