不動産投資家ストーリー

セレブなセミリタイア生活に憧れて一棟マンションを買ってしまった…!

一棟マンション買って大失敗 第1話

私は、50代半ばのサラリーマン。

 

私は過去に、投資用として一棟マンションを買いました。
しかし、1年も経たずに、売却に至りました。
売却しても、大きな借金が残りました。

 

不動産投資としては大失敗です。
それ以降、失敗おじさんと呼ばれています。

 

今になって、ようやく全ての整理がつきました。
ここに、全てをありのままにお話しします。

 

私がなぜ不動産投資を始めたのか、
なにが現認で失敗したのか、
どんな心境だったのか、
なかなか表に出てこない不動産投資の失敗談です。

 

ぜひ反面教師として、
あなたの不動産投資に役立ててください。

 


 

あれは、私は45歳の時でした。

 

当時は、都内の大手企業のサラリーマン。
専業主婦の妻と、小学生の息子と、
都内のマンションに住んでいました。

 

当時の私は、会社の仕事に疲れてきていました。

 

もう20年以上会社で働いてきて、正直しんどい。
いっそのこと、会社を辞めてのんびり過ごしたい。
サラリーマンであることに疑問を感じていました。

 

同時に、人間関係にも悩んでいました。

 

出世で同僚や後輩とも差がついてきて、会社で気を使うようになりました。
もがけばもがくほど、居心地が悪くなってきました。

 

しかし、会社を辞めたらお金が入ってきません。
家族も養わなければいけないし、家のローンも返さなければなりません。

 

そのためには、
働き続けるしか選択肢が無かったのです。

 

しかし、よく考えればお金さえ稼げればいいのでは?
十分なお金があれば、会社を辞めることもできる。

 

そう思った私は、株式投資で稼ごうと思いました。

 

最初の2,3ヶ月はマイナスが続いてました。
しかし、買った株がなぜか上がり続け、良いタイミングで売りました。
最終的には、700万円ほど儲かりました。

 

サラリーマンの私にとって、700万円はとても大きいです。
何年も貯金して貯まるような金額です。

 

私はもっと稼ぎたいと思いました。
700万円は大金ですが、さすがに会社を辞めれる金額ではありません。

 

かといって、株式投資では安定的に稼げないと感じました。

 

株は、上がるときもあれば、下がるときもありますよ。
会社員の給料の様な安定収入とは、全く異なります。

 

それに、常に株価が気になって、精神的に落ち着きません。
とてもじゃないですが、仕事に集中できません。

 

株式投資は、精神的負担が大きすぎます。
そのため、利益の出た今のうちに株式投資からは手を引くことにしました。

 

けど、もっともっと稼ぎたいと思いました。
会社を辞めるためには、お金を稼がなければなりません。

 

そんな時に出会ったのが、不動産投資でした。

 

不動産投資を始めると、家賃という安定収入が入ってきます。
家賃収入から、ローン返済と経費支払いを引くと、利益となります。

 

入居者さえいれば、家賃は安定的に入ってきます。
それに、大家は普段は特にすることがありません。

 

私にとって、不動産投資こそ最高の資産運用に思えました。

 

不動産投資に興味を持った私は、
さっそくいくつかの不動産投資セミナーに参加しました。

 

銀座や新宿のセミナー会場に行くと、
毎回大勢のサラリーマンがいました。

 

みなさん、私と同じ様に会社以外での収入を夢見ていると思いました。
そして、『表面利回り』とか『収益還元法』とか必死に学んでいました。

 

ただ、まだこの時点では不動産投資に懐疑的でした。
本当に儲かっている人がいるのかと、疑いの気持ちも持っていました。

 

しかし、あるセミナーに参加したとき、
私は衝撃を受けました。

 

そのセミナーは、
都内の高級ホテルを貸し切って行われてました。
そして、不動産投資で数億の資産を築いた人達が紹介されてました。

 

その人たちは既に会社を退職して、
家賃収入のみで生活しているとのことでした。
優雅なセミリタイア生活を送っている様でした。

 

高そうなカバンを持ち、きらきら光る時計を身につけてました。
ベンツやフェラーリなどの、高級外車のキーを持ってました。

 

年に何度も海外旅行に行っている様でした。
頻繁に高級レストランに行き、
毎晩、銀座や六本木のクラブで飲み歩いている。

 

成功者の中には、私よりも若い人もいました。
30台前半と聞いて、びっくりした記憶があります。

 

彼らは定期的な仕事は何もしていないとのこと。
毎月家賃収入が安定的に入って来ているとのことでした。

 

今から思うと、うますぎる話です。
そんな夢みたいなこと疑うべきです。

 

しかし、当時の私にとっては、
うらやましくて仕方ありませんでした。

 

全員、年間の家賃収入は5,000万円以上。
年間2,000万円以上のキャッシュフローがあるとのことでした。

 

賃貸経営は、『会社員時代とは比べ物にならない楽』だという。
にも関わらず、会社員の給料より遥かに稼いでいる。

 

彼らは、お金も、時間も、心にもゆとりがある。
ストレスフリーで優雅な毎日を暮らしている。

 

その話を聞くうちに、
『私も不動産投資で成功してやる』
『セミリタイアして遊びまくってやる』
という想いが湧いてきたのです。

 

その後、彼らがどんな不動産を買ったのか説明がありました。
1~2億円という一棟中古マンションを買っているというのです。

 

私は、その金額を聞いて大変驚きました。
なぜなら、1棟で1億円なのです!

 

1億円なんて、とんでもない金額です。
サラリーマンだと、一生涯で目にする事などまずありません。
10年20年働いても、まず貯めることなどできません。

 

しかも、全員持っているのは1棟だけではないのです。

 

全員、3,4棟持っているとの話でした。
彼らはみな、一棟中古マンションを3億円分以上持っているらしいのです。

 

会社を辞めて優雅なセミリタイア生活を送れるようになったのは、一棟マンションからの家賃収入だと言うのです。

 

私は、最初に『1億円のマンション』という話を聞いた時は、借金が怖いと思いました。
しかし、私よりも若い人が一棟中古マンションを経営しているのを見ると、自分でもできるんじゃないかと思えてきたのです。

 

そして、彼らの成功ストーリーを聞いていると、
私は一棟中古マンションを買う気満々になってました。
早く買って、早く家賃収入を得たいと思っていました。

 

セミナー後は、個別相談会でした。

 

私は営業マンに、1億2、000万円の一棟中古マンションを提案されました。

埼玉のとある駅から徒歩20分のマンション。
築20年ほどの鉄筋コンクリート造。

 

外観は、なかなか立派です。
古さは全く感じさせません。

 

周りは、コンビニやスーパーは徒歩10分ほど。
小学校や中学校までは、自転車で15分くらいの距離にありました。

 

駐車場も世帯数分を完備。
ファミリー20部屋ですが、駐車場は20台ありました。
ただ、営業マンは「あとの10台分は、近くの駐車場を借りれば良い」とのことでした。

 

ただ、近くに、大きな街や工場がありません。
住宅はあるものの、田畑が広がるのどかな地域です。
賃貸需要はそれほど高く無さそうでした。

 

しかし、あの時の私は冷静な考えができませんでした。
その前の成功者の話が衝撃的過ぎて、『どうやったらお金持ちになれるか』しか考えてませんでした。

 

当然、目の前の販売図面になど集中できません。
頭の中にあるのは、利回りや手残りのキャッシュフローではなく、ブランドバック、高給時計、外車、そしてセミリタイア生活でした。

 

脳内が、夢物語でいっぱいだったのです。

 

それと同時に、
不動産会社の営業マンが神様の使いのように思えてきたのです。

 

私の様なつまらない人間でも、一棟中古マンションを買えば人生変わるかもしれない。
目の前の営業マンは、私の人生を蘇らせるために現れ、一棟マンションを提案してくれている。

 

もちろん、販売図面を見せられて説明を受けても、その一棟中古マンションが良いか悪いかなどほとんど分かりませんでした。

 

それは当然です。
なぜなら、私は初めて一棟中古マンションを提案されたのです。

 

ですが、どうしても欲しかったんです。
これを買ったら成功者になれると信じ切ってました。

 

なんと、不動産会社が半年間の家賃保証をすると言うのです。
実際は20部屋中8部屋が空室だったのですが、半年間は満室経営できるのです。

 

これで、私は完全に決断しました。

 

営業マンに向かって、『買いたいです』と言いました。

 

その後は、トントン拍子に話が進んでいきました。
そして、なんと物件を見に行きもせずに売買契約を結んでしまいました。

 

今思うと、よく見に行きもせずに契約したか驚きです。

 

『半年間満室だから大丈夫だろう』という気持ちがあったのと、
『早く一棟中古マンションを買って、家賃収入を得たい』という気持ちが強かったんだと思います。

 

ただ、銀行の融資でつまづきかけました。
銀行が妻の連帯保証を求めてきたのです。

 

私は、恐る恐る妻に連帯保証を頼みました。
当然妻は大反対でした。

 

しかし、上手くいったら優雅な生活ができることや、
次のクリスマスのプレゼントを頑張ると言いました。
そうして、なんとか連帯保証人を引き受けてくれました。

 

その後は、銀行の審査はトントン拍子で進んでいきました。
物件を提案された日から3週間後に、本審査を通ってしまったのです。

 

融資金額は、物件価格1億2,000万円に対して、
1億3,000万円のオーバーローンでした。

 

一棟中古マンションを担保にするとはいえ、普通のサラリーマンに銀行が1億3,000万円も貸すなんて驚きです。
日本は、まだまだ土地神話は健在だと感じました。

 

融資審査資料は不動産会社経由で銀行に提出していました。
不動産会社は、うまく銀行に交渉してくれたんでしょう。

 

銀行審査が通ったあと、さすがに私は少し怖くなりました。
なぜなら、1億3,000万円です。
普通のサラリーマンだったら、とんでもない金額だって理解できます。

 

ただ、この段階でも私はまだ夢を見ていました。
成功者になって、365日優雅で自由な日を過ごすと。

 

結局、そのまま物件の決裁・引渡も終えました。
一棟中古マンションのオーナーになったのです。

 

物件を提案されてから、ちょうど一カ月後の事でした。

 


 

一棟中古マンション購入して1ヶ月後。

 

一棟中古マンションのオーナーになったものの、あんまりオーナーになったという実感はありませんでした。

 

一棟中古マンションを買った理由は、セミリタイアしたいと言う気持ちだけでした。
元々不動産投資に強い想いなどなかったのです。

 

とりあえず、管理会社は、仲介業者のオススメの地元の不動産屋に任せました。
管理会社には、すぐに空室募集を始めてもらいました。
その地域の事なども何も分からないので、家賃設定などは全て任せました。

 

ただ、空室があってもあまり焦ってませんでした。
家賃保証でお金が入ってくるので、すぐには財布は痛まないのです。

 

結局、物件を買った後もほとんど何もせずにいました。
それでもオーナーになってから当分の間は、毎月順調に家賃が入って来ていました。

 

価格1億2,000万円で利回り9.5%なので、毎月の家賃収入は95万円。
支出は、ローン返済65万円と管理費等10万円。

 

毎月の手残りは、毎月20万円でした。
確かに、通帳は毎月20万円ずつ増えていったのです。

※手残り20万円の表

この時、とても不思議な気持ちになりました。
オーナーと言っても、特に何もしていません。
それなのに、毎月20万円も入ってくるのです。

 

サラリーマンを20年近くやってきていて、
お金を稼ぐっていうのは、どれほど大変かをある程度分かっているつもりでした。
朝から晩まで汗かいて働いて、やっと得られるものだと思ってました。

 

それが、全く何もせずに毎月20万円入ってきたのです。

 

『不動産投資ってすごい』
『一棟中古マンションって儲かる』

 

改めて不動産投資って魅力的だと本気で思いました。

 

また、連帯保証人になっている妻も喜んでました。
妻に最初に『一棟中古マンションを買う』と言った時は、妻は怒って反対だったのですが。

 

ただ、妻に貯金が増えている通帳を確認していました。
女性は、男性以上に現金にシビアなのです。

 

不動産投資は、男女で考え方が根本的に異なります。

 

男性は『家賃収入からローンを返済するから問題ない』と収支トータルで考えます。
しかし、女性は『1億円もの借金なんてありえない!』というマイナス面を主に見ます。

 

そのため、夫婦でも不動産投資の考えを共有できないことは多々あります。

 

ただ、毎月20万円ずつ貯金が貯まっていく通帳を妻に見せると、
妻は不動産投資の良さを理解してくれるようになりましたね。

 

ただ、妻は税金や将来の修繕費などは理解してなかったようです。
あくまで、目の前の『毎月20万円の手残り』という数字だけで判断していたと思います。

 

このころは順調でした。

 

私は、ホント何もしてませんでした。
自分が一棟中古マンションのオーナーだなんて全く認識してませんでした。
毎月の家賃明細書が送付されて、やっと大家であると思い出すくらいです。

 

それで毎月25万円も入ってくるので、
とっても不思議な感覚ではありました。

 

ただ、そんなうまい話は続かないものです。

 

盛者必衰の理のごとく、
その後は坂を転がり落ちていくのでした。

 

第2話へ>>



-不動産投資家ストーリー

© 2020 サラリーマン卒業大作戦!